異世界

2007年8月 6日 (月)

夜市

恒川 光太郎

角川書店        2005・10

 レンは語り始めた。君の言う通り、俺は古い道から出られない。古道のものを身につけているからじゃない。死者でもない。そういう体なんだ。俺はここで生まれたんだ。

 短編で二作収録されているのだが、『風の古道』が面白かったので、そちらのお話。友だちと二人で古道という異世界に入り込んでしまった主人公。元の世界に戻ろうとするうちに、レンという青年と出会う。

 神、鬼が通る古道、地図がてら皆が旅手帳をつけて歩くという世界観の面白さ。古くからの日本の奇がつまっていると思う。友達のカズキが死んでしまって、でも蘇生しなかった。そこがまた、塗り返せない過去で、リアリティである。面白かった。

 


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読んだ本

  • 上橋菜穂子: 虚空の旅人 (★★★★★)
  • 梁 石日: 雷鳴 (★★★)
  • 重松 清: リビング (★★★)
  • 三浦 綾子: 草のうた (★★★)
  • 山本 文緒: パイナップルの彼方 (★★★)
  • さだ まさし: 精霊流し (★★★★)
  • さだ まさし: 解夏 (★★★★★)
  • シーラという子: トリィ・L・ヘイデン (★★★★)
  • 重松 清: ビタミンF (★★★)
  • ジズー・コーダー: ライオンボーイⅡ 奇跡の翼 (★★★★)