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2008年2月12日 (火)

ひつじが丘

三浦綾子    主婦の友社   1966.12.10

 しかし、ことここに至っては何も言うまい。愛するとは、相手を生かすことであり、またゆるすということであることを、今改めて言っておく。いかなることがあっても、わたしたちはお前を捨てない。自分から出て行った家には戻りにくかろうが、別に勘当されたわけではない。いつでも遊びに帰っておいで。

 抜き出し文は主人公の両親からの手紙。主人公の奈緒実は、一時の見誤りから女遊びのキツイ男と結婚してしまい、そのことで悩む。そこに高校時代の教師との三角関係も絡んでいく。この奈緒実の両親はキリスト教信者なのだが、こういう風な手紙が書けることがすごい。奈緒実の身になってつい涙ぐんでしまった。

 本作のテーマはゆるすということだろう。人間はいったいどれくらいゆるすことができるのだろう。どんなひどいことをされても「ゆるす」ことができる人を尊敬する。自分には無理だ。どうしても自分大事に思ってしまう。年をとれば、「ゆるす」精神をもつことができるのだろうか。

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  • 三浦 綾子: 草のうた (★★★)
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  • さだ まさし: 解夏 (★★★★★)
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